【応急処置】歯が欠けた時の対応
歯が欠けてしまったときの注意点をご紹介します。
・歯の破片はどうするの?
歯が欠けたとき、破片が見つからないことも珍しくありませんが、破片が見つかったらどうすればいいのでしょうか?
欠けた破片を再び歯にくっつけられる可能性はほとんどありません。
ですが、破片が見つかったのなら歯科医院に持っていくことをおすすめします。
なぜなら、破片と思っていたのが、実は歯そのものだったということもあるからです。
したがって、歯の破片か歯そのものか、判断に迷った時も、歯が抜けてしまったときと同じく、生理食塩水や牛乳に浸して、歯科医院に一度持っていってください。
・取れそうで取れない歯の破片は?
歯が割れているけれど、その破片が一部で歯にまだくっついていて、動いているけれど取れそうにないことがあります。
そんなときは、そのままの状態で歯科医院を受診してください。
中には破片を取り除くと、歯の神経が露出することがあり、もしそうなれば、かなり強い痛みが出るようになるからです。
・歯ぐきから出血していたら
歯を打った場合、歯と歯ぐきの境界あたりから、出血していることがあります。
歯と歯ぐきの境界あたりからの出血ならさほど心配することはありません。
自然と止まってくることが多いです。
ガーゼで歯の根元の歯ぐきを押さえていればすぐに止まります。
・唇から出血していたら
歯を打った際に、歯で唇を切ってしまうことがあります。
切り方にもよりますが、かなり出血してきます。
そのような時は、ガーゼで唇をギュッと抑えてください。
もし、ガーゼが手に入らない場合は、ティッシュペーパーでも構いません。
数分押さえれば、たいていは出血は落ち着いてきます。
もし、ガーゼで圧迫しても出血が落ち着かないなら、裂けた部分を寄せるように左右から圧迫してみてください。
そして、そのままガーゼで圧迫しながら、歯科医院を受診しましょう。
・唇に歯の破片が刺さっていたら
欠けた歯の破片が、唇に突き刺さっていることがあります。
唇から見える時もあれば、奥深いところに入り込んで外からは見えないときもあります。
たとえ、唇から歯の白い破片が見えたとしても取り出そうとはしないでください。
そのまま、裂けた部分の上をガーゼで圧迫して出血を抑えることを優先してください。
ガーゼで押さえると、破片が中に入り込んでしまうのではないかと心配する方がおられます。
大丈夫です、歯の破片が唇の奥に入り込んでも、取り除くことは可能です。
破片のことは気にせず、止血しましょう。
・歯が動いているとき
ケガをする前は動いていなかったけれど、ケガをした後欠けただけでなく、歯が揺れ動いている
こともあります。
そんなときは、動いている歯は触らないように注意してください。
手で触るのはもちろんですが、舌で触ってみたり、噛み合わせている歯を当ててみたりするのもやめてください。
・痛いけれど歯科医院にすぐにいけないとき
歯が欠けた場合は、早めに歯科医院を受診するのが一番ですが、休みの日や夜間など歯科医院が休診となっている時間帯にケガをすることもあります。
そのようなときは、欠けた歯以外の歯を使って食事をするなど、欠けた歯を刺激しないようにしてください。
また、痛みについては、ドラッグストアなどで販売している痛み止めの薬を使って、痛みをコントロールするといいでしょう。
・詰め物、被せ物が割れたときは
転倒して歯を打つと一部が欠けることがあります。
欠けたパーツを再び接着してくっつけることは難しいです。ただ、修復が可能な時がありますので
そのまま歯科医院を受診するようにしてください。
・もし抜けてしまった時の対応
まず、抜けた歯を探してください。
見つかったら、たとえ土などの汚れがついていても洗ったりせず、そのまま牛乳や生理食塩水などに保存して、できるだけ早く歯科医院を受診してください。
歯や骨の状態が良ければ、抜けた歯を元に位置に戻せる可能性があるからです。
歯が乾燥してしまうと、戻せなくなりますから注意してください。
抜けたところなどお口から出血している場合に血を止める方法は、圧迫です。
血が出ているところに、清潔なガーゼやティッシュを丸めて固くしたものを噛ませたり、当てたりしてください。
残念ながら、歯を戻せなかった場合は、抜歯となります。
その時は、失ったの歯の代わりとなるブリッジやインプラントなどの治療を受ける必要があります。
◻️まとめ
今回は、転倒して歯が欠けた場合の注意事項についてご紹介しました。
欠けた破片は、くっつけられる可能性はほとんどありません。
ですが、破片なのか、歯そのものなのか迷う場合は、歯だったら大変ですから歯科医院に生理食
塩水や牛乳に浸して持っていくといいでしょう。
破片が歯に一部くっついている場合は、無理に外さないようにしてください。
また、歯が刺さって唇などが裂けてしまった場合は、ガーゼなどで圧迫して出血を止めましょう。
夜間や休日などで歯科医院をすぐに受診できないときは、まずは止血を行った上で、ケガをした歯の安静を図り、市販の痛み止めなどを使って過ごすようにしてください。
2024年06月10日 06:40